突然の息苦しさや激しい動悸、手足のしびれといった過呼吸の症状に襲われた際、多くの人はこのまま死んでしまうのではないかという強い恐怖を感じます。このような事態に直面した時、まず考えるべきはどの病院の何科を受診すべきかという点です。過呼吸、医学的には過換気症候群と呼ばれるこの状態は、精神的なストレスや不安が引き金となって呼吸が速くなりすぎ、血液中の二酸化炭素濃度が低下することで様々な身体症状を引き起こします。まず、初めて過呼吸を起こした際や、呼吸困難が激しい場合には、迷わず内科や循環器内科を受診することが推奨されます。これは、過呼吸の症状が心臓疾患や肺疾患、あるいは甲状腺の異常といった、生命に関わる重篤な身体疾患と酷似している場合があるためです。内科では、まずレントゲン検査や心電図検査、血液検査などを行い、体に器質的な異常がないかを徹底的に調べます。もし、これらの検査で異常が見つからず、症状が精神的な要因によるものだと判断された場合には、次のステップとして心療内科や精神科への受診が検討されます。心療内科は、ストレスなどの心理的な要因が体に症状として現れる「心身症」を専門に扱う診療科であり、過呼吸の根本的な解決を目指す上で非常に重要な役割を果たします。精神科は、不安障害やパニック障害といった心の病そのものを専門とするため、過呼吸がパニック発作の一部として起きている場合には、こちらが適しています。最近では、多くのクリニックが心療内科と精神科を併記しているため、自分の通いやすい場所を選ぶのが良いでしょう。また、過呼吸が深夜や休日に発生し、自力で症状をコントロールできない場合には、救急外来を利用することも選択肢の一つです。救急病院では、点滴や安静、必要に応じて抗不安薬の投与などを行い、まずは発作を鎮めるための緊急処置が行われます。病院を選ぶ際のポイントとして、過呼吸は1回きりで終わることもあれば、何度も繰り返してしまうこともあるため、自宅から通いやすく、医師と信頼関係を築ける環境を選ぶことが回復への近道となります。過呼吸は決して恥ずかしいことではなく、体が発している「休みが必要」というサインです。適切な医療機関に相談することで、呼吸をコントロールする方法を学び、日常生活を安心して送るためのサポートを受けることができます。まずは、自身の体の安全を確保するために、内科でのスクリーニング検査を受けることから始めましょう。
過呼吸が起きた時に受診すべき病院と診療科の選び方