最初は少し喉がイガイガする程度の、どこにでもある風邪だと思っていました。市販の風邪薬を飲み、週末にゆっくり休めばすぐに治るだろうと楽観視していたのです。しかし、2週間が過ぎ、3週間が経過しても、しつこい咳と鼻詰まりが治まる気配はありませんでした。仕事中も急に咳き込んでしまい、周囲に申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら、マスクを2重にして凌ぐ日々でした。ついに1ヶ月が経った頃、ようやく重い腰を上げて近所の総合病院を受診しました。医師に1ヶ月も風邪が治らないんですと伝えると、それは風邪ではなく、別の原因があるかもしれませんねと言われ、胸部のレントゲンと血液検査、さらに呼吸機能の検査を受けることになりました。結果は、意外にも咳喘息でした。風邪をきっかけに気道が慢性的な炎症状態に陥り、敏感になりすぎていたのです。これまでの1ヶ月間、必死に飲み続けていた風邪薬は、咳喘息には全く効果がなかったと知り、愕然としました。医師からは、吸入ステロイド薬と気管支拡張剤が処方されました。薬を使い始めて3日ほどで、あんなに苦しかった夜の咳き込みが劇的に改善し、1週間後には1ヶ月ぶりの深い眠りにつくことができました。この体験を通して痛感したのは、風邪が1ヶ月も治らないという事態は、もはや自分の手に負える範疇ではないということです。私たちは咳が出れば風邪、鼻が出れば風邪と一括りにしがちですが、体の中ではもっと複雑な反応が起きています。特に私のように仕事が忙しく、睡眠時間を削って働いている人間は、免疫力が落ちているため、一度こじらせると自力で回復するのが難しくなります。また、病院へ行くのを後回しにしたことで、炎症が慢性化し、治療に余計な時間がかかってしまったことも反省点です。もし1ヶ月も症状が続いているなら、それはもう風邪ではなく、体が発しているレスキュー信号です。恥ずかしがらず、面倒くさがらずに専門医の門を叩くことが、結果として最も早く健康を取り戻す近道であることを、身をもって学びました。