不妊治療専門病院を卒業し、いよいよ産婦人科へ移るとなると、いつその初診日を設定すべきかで悩むことが多々あります。理想的なタイミングは、専門クリニックの卒業診察から1週間以内、遅くとも2週間以内には新しい病院を受診することです。妊娠初期は、胎児の成長が非常に速く、妊婦健診の間隔も1週間から2週間おきに行われるのが一般的だからです。不妊治療をしていた時期は、数日おきの通院が当たり前だったかもしれませんが、産婦人科では少しずつ通院頻度が下がっていきます。この変化に最初は「放置されているようで不安」と感じる人もいますが、それは母子ともに健康であるという信頼の証でもあります。転院する時期を左右するもう1つの要素は、保険診療と自由診療の扱いです。不妊治療は保険適用になりましたが、その後の妊婦健診は基本的に自費診療となり、自治体から配布される助成券を使用することになります。卒業のタイミングをいつにするかによって、その日の診察代の支払い方法が変わることもあるため、会計の際に確認しておくと安心です。また、産婦人科への転院にあたっては、精神的な準備も必要です。不妊治療専門クリニックの待合室は、全員が同じ悩みを抱えているという連帯感がありましたが、産婦人科には幸せそうな家族連れや、すでに子供がいるお母さんたちが大勢います。治療中にこうした光景を見るのが辛かったという経験を持つ人にとっては、新しい環境に馴染むまで少し時間がかかるかもしれません。しかし、あなたも今やその仲間入りをしているのです。自分自身の成功を誇りに思い、これからは赤ちゃんのために最も良い環境を整えることに注力しましょう。いつ不妊治療病院を卒業しても大丈夫なように、早めに紹介状の内容を確認し、産婦人科への予約方法を確認しておくことが、ストレスのない移行の鍵となります。産婦人科の医師は、不妊治療を経て妊娠した人が抱える特有の不安を理解してくれているケースが多いものです。もし過去に流産を経験していたり、不育症の治療を並行していたりする場合は、初診の際に改めてその不安を伝えておくのも良いでしょう。専門クリニックでの手厚いケアから離れるのは勇気がいりますが、産婦人科へ移ることは、新しい命との生活をスタートさせるためのポジティブな変化です。自信を持ってその日を迎えてください。
不妊治療後の産婦人科初診日を決めるための知識と心構え