耳の後ろに腫れが生じ、特にコロナ禍においては、どの診療科を受診すれば良いのか迷うことがあるかもしれません。症状や状況に応じて、適切な診療科を選ぶことが大切です。まず、耳の後ろの腫れとともに、発熱、咳、喉の痛み、倦怠感といった、新型コロナウイルス感染症を疑わせる症状が顕著な場合は、かかりつけ医や、地域の発熱外来、あるいは自治体の相談窓口に連絡し、指示を仰ぐのが基本となります。これらの窓口では、必要に応じてコロナの検査や、適切な医療機関への受診案内が行われます。もし、コロナ感染の可能性は低いと考えられるものの、耳の痛みや聞こえにくさ、耳だれといった耳自体の症状が強い場合は、耳鼻咽喉科の受診が適しています。中耳炎や外耳炎、あるいはリンパ節炎の原因が耳にある可能性などを専門的に診察してくれます。皮膚の表面に近いしこりや、赤み、かゆみ、湿疹といった皮膚症状が主な場合は、皮膚科を受診するのが良いでしょう。粉瘤(アテローム)や脂肪腫、接触皮膚炎などの診断と治療を行ってくれます。原因がはっきりせず、どの科を受診すれば良いか分からない場合や、全身的な症状(例えば、原因不明の発熱が続く、体重減少など)も伴う場合は、まずはかかりつけの内科医や総合診療科に相談してみるのも一つの方法です。そこで初期的な診察を受け、必要に応じて専門の診療科へ紹介してもらうことができます。お子さんの場合は、まず小児科を受診するのが基本です。小児科医は、子供に多い感染症(おたふく風邪など)や、リンパ節の腫れなどについて総合的に診察し、適切な対応をしてくれます。いずれの科を受診するにしても、事前に電話で症状を伝え、受診の可否や注意点などを確認しておくとスムーズです。特に発熱などの症状がある場合は、医療機関の指示に従って受診するようにしましょう。
耳の後ろの腫れコロナ禍での受診は何科?