大人のヘルパンギーナいつ病院へ行くべき?


大人がヘルパンギーナにかかると、高熱や強い喉の痛み、口内炎など、つらい症状に見舞われることがあります。ヘルパンギーナはウイルス感染症であり、特効薬はないため、基本的には対症療法が中心となりますが、どのような場合に病院を受診すべきなのでしょうか。まず、高熱が続く場合は受診を検討しましょう。39℃以上の高熱が3日以上続く、あるいは解熱剤を使用してもなかなか熱が下がらないといった場合は、脱水症状のリスクも高まりますし、他の重篤な感染症との鑑別も必要になることがあります。次に、口の中の痛みが非常に強く、水分や食事がほとんど摂れない場合は、速やかに医療機関を受診してください。口内炎や水疱による激しい痛みで、唾液を飲み込むのもつらいような状態では、脱水症状や栄養不足に陥り、体力の消耗も激しくなります。点滴による水分・電解質補給が必要になることもあります。また、呼吸が苦しい、息切れがするといった症状が現れた場合は、稀ではありますが、ヘルパンギーナが原因で心筋炎や髄膜炎といった重篤な合併症を引き起こしている可能性も考えられるため、すぐに医療機関を受診する必要があります。頭痛や嘔吐が激しい、意識が朦朧とする、ぐったりしていて起き上がれないといった症状も同様に、合併症のサインである可能性があるため、緊急性の高い状態と考え、医療機関を受診してください。さらに、持病がある方(糖尿病、心臓病、腎臓病など)や、妊娠中の方、免疫抑制状態にある方がヘルパンギーナにかかった場合は、重症化するリスクが高いため、症状が比較的軽微であっても、早めに医師に相談することが賢明です。ヘルパンギーナは自然に治癒することが多い病気ですが、上記のような場合は自己判断せずに、医療機関を受診し、適切なアドバイスと治療を受けるようにしましょう。