2年前の冬、私は突然の無気力感に襲われました。仕事に行く準備をしようとしても体が鉛のように重く、涙が勝手に溢れてくるのです。最初はただの疲れだと思っていましたが、2週間が過ぎても状況は変わらず、夜も眠れなくなりました。ネットで検索すると、自分の症状がうつ病のチェックリストにことごとく当てはまっていました。しかし、いざ病院へ行こうと思うと、何科に行けばいいのか、精神科は怖い場所ではないのかと躊躇してしまいました。勇気を出して予約を入れたのは、自宅から2駅ほど離れた場所にあるメンタルクリニックでした。あえて近すぎない場所を選んだのは、知り合いに会いたくないという思いがあったからです。初めてクリニックの扉を開けた時、待合室の静かさに驚きました。もっと暗い雰囲気を想像していましたが、実際には明るいカフェのような内装で、雑誌を読んだりスマホを眺めたりしている普通の身なりの人たちばかりでした。受付で保険証を出し、問診票に今の状態を細かく記入しました。診察室に入ると、穏やかな表情の医師が「今日はどうされましたか」と優しく問いかけてくれました。私は言葉に詰まりながらも、仕事でのストレスや眠れない夜が続いていることを話しました。医師は私の話を遮ることなく、最後までじっくりと聞いてくれました。それだけで、心の重荷が少し軽くなったような気がしました。診断の結果は、やはりうつ病でした。医師からは、薬による治療と並行して、まずはしっかりと休養を取ることが必要だと言われました。会社への診断書の作成もその場で提案してくれ、休職の手続きをスムーズに進めることができました。あの時、勇気を出して受診して本当に良かったと思っています。もし受診せずに無理を続けていたら、もっと深刻な状態になっていたかもしれません。病院選びで私が重視したのは、医師との相性です。私の担当医は、薬のメリットだけでなく副作用についても丁寧に説明してくれました。また、こちらの話を急かさずに聞いてくれる姿勢に信頼を置くことができました。もし、最初に行った病院で医師と合わないと感じたら、別の病院を探すのも一つの権利だと思います。うつ病の治療は長期戦になることが多いので、自分が心から信頼できるパートナーを見つけることが何より大切です。今、同じような悩みを抱えている人がいたら、どうか自分を責めないでください。専門家の助けを借りることは、決して恥ずかしいことではありません。
私が精神科を受診した時の体験記と病院選び